野球は IoT で強くなる！
のフレーズで、今やピッチング向上には欠かせない野球ギアの一つとなったテクニカルピッチですが、女子野球のクラブチームに所属し、ピッチャーとしてマウンドにも上がることもある中学生の次女が、
「ピッチングスキルを向上させたい」と言うので、奮発して購入しちゃいました！
奮発と言ってもメルカリで見つけた中古ではありますが・・・
これから、テクニカルピッチで球質（球速・傾き・回転数など）を定期的に計測し、ピッチングの向上に繋げていきたいと思います。
計測条件と娘の身体的特徴
女子中学生の軟式野球のプレートからホームベースまでの距離は17m なんですが、中学生以上の一般的な距離である18.44m で計測するようにしています。
そして、次女の身体的な特徴ですが、現在の身長は155cm で体重は？？教えてくれません。
身長は中学2年生の女子であれば、普通かやや低いといったところでしょうか。
足は極めて遅く、跳躍力も極めて低いです。
身体能力は運動部に所属している中学2年生の女子の平均以下だと思います。
球種別の計測結果
それでは球種別に計測結果を紹介していきたいと思います。
ちなみに娘の球種は、主に5種類です。
その他には、チェンジアップや高速シンカー、スローカーブなども投げられますが、試合では使ったことがないので、今回は割愛しました。
ストレート
まずはストレートから、10球ほど投げましたがMAXは99km でした。
大体96km から99km の間で推移していました。
その中で、この99km を計測した1球は、これまで受けたストレートで一番速く感じたほどボールの角度というか球質がとても良かったボールでした。
スピード自体は99km なので全然遅いですが、回転軸が-5度でスライド成分も少なく、ホップ成分が79.3 なので、そこそこ良いストレートなのではないでしょうか。
| ストレート | |
|---|---|
| 球速 | 99 km |
| 回転数 | 1480 rpm |
| 回転軸 | -5度 |
| ホップ | 79.3 |
| スライド | 7.6 |
| シュート | 0.0 |
| ドロップ | 0.0 |
| 腕の振り（強さ） | 24.0 G |
ツーシーム
続いてのボールはツーシームです。
球速のMAXはなんとストレート同じ 99km で、アベレージもほとんどストレート同じ結果でした。
以前までのツーシームはほとんど変化がなく、ほぼストレートと同じだったのですが、「人差し指と中指の間をやや広めして、ほんの少しシンカーのリリースの感じを加えてみたら？」とアドバイスしたところ、高速シュートのような変化になり、ツーシームっぽくなってきました。
テクニカルピッチの結果を見ても、球速こそはストレートと同じですが、回転数が少なくシュート成分が高く、回転軸も傾いているので、いわゆる汚いストレートになっています。
球速がもう少し速くなれば、変化も大きくなってくるのではないでしょうか。
| ツーシーム | |
|---|---|
| 球速 | 99 km |
| 回転数 | 1009 rpm |
| 回転軸 | +47度 |
| ホップ | 35.8 |
| スライド | 0.0 |
| シュート | 38.2 |
| ドロップ | 0.0 |
| 腕の振り（強さ） | 23.2 G |
シンカー
| シンカー | |
|---|---|
| 球速 | 89 km |
| 回転数 | 1159 rpm |
| 回転軸 | +65度 |
| ホップ | 33.8 |
| スライド | 0.0 |
| シュート | 72.1 |
| ドロップ | 0.0 |
| 腕の振り（強さ） | 17.6 G |
続いては、娘が一番自信を持っている球種であるシンカーです。
中学生になってから複数のチェンジアップやカーブなどを教えたのですがどれもパッとせず、それなら比較的投げている人が少ないシンカーを勧めてみると、一番しっくりきたのがシンカーだったのです。
ロッテの石川投手のように、左右に投げ分けることはまだできませんが、左打者のアウトコースと右打者のインコースに落とすことはできるようになりました。
8月の練習試合では、変化球の中ではツーシームと同じ程度の割合で投げていたようです。
改善点としては、もう少しフワッと浮いてから落とすイメージの軌道になれば良いかなと。
スプリット
スプリットは中2になったばかりの頃に一度教えたのですが、指が短くボールを上手く挟めなかったので、当初は全く落ちませんでした。
ただ、腕を振る割には球が来ないので、「スプリットチェンジとして使ってみたら」とアドバイスして、しばらくの間はスプリットチェンジとして使っていましたが、所属している女子野球チームのコーチにアドバイスをもらうと落ちるようになったので、試合でも投げるようになりました。
気をつけたい点は、球速がストレートよりも10km 以上遅くならないようにスピードを意識しながらも、しっかりと低めに落とすコントールをつけることでしょうか。
| スプリット | |
|---|---|
| 球速 | 92 km |
| 回転数 | 892 rpm |
| 回転軸 | +46度 |
| ホップ | 31.9 |
| スライド | 0.0 |
| シュート | 32.8 |
| ドロップ | 0.0 |
| 腕の振り（強さ） | 22.7 G |
ナックルカーブ
カーブといえば、私が中学生の頃は一番最初に覚える変化球の一つでもあるくらい、代表的な球種ではありますが、娘にとっては一番苦手な変化球であります。
中学2年生になるまでは、スタンダードな握りで縦のカーブを意識して投げていましたが、あまりパッとしなかったため、試しに人差し指を立てて投げるナックルカーブを投げてみると、こちらの方が投げやすかったらしいので、それからはナックルカーブを投げるようになりました。
ナックルカーブを投げるようになってからは、曲がる時は良い軌道で曲がるようになったのですが、コントロールは相変わらずなので、8月の練習試合では1球も投げなかったようです。
カーブなのにドロップ成分が0.0 なのが少し気になるのですが、良いカーブになったらドロップ成分も高くなるんだろうか？？
| ナックルカーブ | |
|---|---|
| 球速 | 81 km |
| 回転数 | 1405 rpm |
| 回転軸 | -85度 |
| ホップ | 5.0 |
| スライド | 58.0 |
| シュート | 0.0 |
| ドロップ | 0.0 |
| 腕の振り（強さ） | 22.8 G |
今後の目標
変化球を磨くことも大切ですが、ストレートがあってこその変化球なので、まずはストレートの球速と球質を上げることが目標となります。
具体的な数字としては、「年内中に 110km を達成したい」と娘は意気込んでいますが、かなり難しい目標だとは思うので、胸郭周りのストレッチや体の使い方、トレーニングなどを指導し、少しでも目標に近づけるようにサポートしていきたいと思います。
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