マツダのCX-8 は2023年12月をもって生産が終了しましたが、中古車市場での人気は当分の間続きそうですね。
CX-8 の中古車を探す上でとても重要になってくるのが、年次改良(マイナーチェンジ)の内容です。
CX-8 は2017年の12月に発売されて以来、毎年マイナーチェンジが行われてきたので、同じ”CX-8”でも様々な仕様が乱立しているのです。
本記事ではCX-8 の年次改良履歴と、CX-8 オーナー視点からおすすめの年式やモデルをご紹介します。
CX-8 の歴史と受賞歴
まず最初に、 CX-8 の歴史と受賞歴をまとめてみました。
年 | ニュース |
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2017年 | ・3列シートクロスオーバーSUV「CX-8」発表 |
2018年 | ・2018~2019日本自動車殿堂カーオブザイヤー受賞 ・2018年上半期で、最も多く販売された3列シートSUV ・JNCAP自動車アセスメント「衝突安全性能評価ファイブスター賞」最高得点で受賞 |
2019年 | ・国内3列シートSUVで2018年販売台数第1位(3万679台) |
2020年 | ・2年連続となる国内3列シートSUVで販売台数第1位(2万3288台) |
2013年 | ・2023年12月をもって生産終了 |
CX-8 の年次改良(マイナーチェンジ)履歴
次に、CX-8 の発表から生産終了までの年表をまとめてみました。
生産時期 | 改良内容 |
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2017年12月 〜 2018年11月 | 初代発売 |
2018年11月 〜 2019年10月 | ・ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.5」追加 ・ガソリンターボエンジン「SKYACTIV-G 2.5T」追加 ・G-ベクタリング コントロール プラス(GVC プラス)を全車標準装備 ・アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)に夜間歩行者検知機能を追加 ・360°ビュー・モニターを25S L Package、25T L Package、XD L Package、XD PROACTIVEの各グレードに標準装備(他のグレードにもメーカーオプション設定) ・Apple CarPlay / Android Auto に対応 ・エアコンパネルデザインと各種スイッチ・ダイアルのデザインを一新し、質感と操作性を向上 ・17インチと19インチアルミホイールの塗装を新色に変更 ・前席センターコンソールのアームレスト高を約15㎜低くし、自然な着座姿勢で乗員の疲労を軽減 ・3列目周辺の遮音性能を強化 ●以下は「Lパッケージ」専用装備 ・前席シート両側に「シートベンチレーション」機能を搭載 ・3眼メーター中央に7インチのフルカラーTFT液晶を用いた「7インチマルチスピードメーター」を採用 ・鏡面側の縁取りをなくしたフレームレスインナーミラーの採用 ・新造形のオーバーヘッドコンソールの採用 ・インテリアの照明を白色LEDで統一 ・シフトノブ周辺へのダウンライト、および前後席への足元照明を採用 |
2019年11月 ~ 2020年12月 | ・Lパッケージの2列目ベンチシートにワンタッチウォークインスイッチを追加 ・Lパッケージにナッパレザー素材を採用したウォークスルータイプのキャプテンシートを追加 ・XD PROACTIVE S Packageにブラックのレザーシートを採用 ・25S PROACTIVE、XD PROACTIVE、XD PROACTIVE S Packageにセカンドシートシートヒーター(左右席)を採用 ・ウォークスルータイプのキャプテンシート車(25Sを除く)に、2列目用カップホルダー&充電用USB端子を採用 ・一部グレードの3列目シートに充電用USB端子を採用 ・オフロード・トラクション・アシストをAWD車に採用 ・SKYACTIV-G 2.5モデルにAWDを、SKYACTIV-G 2.5Tモデルに2WDを追加設定し、すべてのエンジンモデルにおいて2WDとAWDが選択可能 ・WVGAセンターディスプレイのサイズを大型化(7インチ→8インチ) ・ルーフ部に塗布型制振材を採用し、雨粒がルーフを叩くことで発生する騒音を低減 ・開閉及びチルトアップできる電動スライドガラスサンルーフ(チルトアップ機構付)を一部グレード ・サブトランクボックスの奥行きを拡大 ●以下は「Exclusive Mode」の専用装備 ・2列目シートの電動スライド&リクライニング機構 ・2列目シートのベンチレーション機能 ・2列目シートの電動ウォークイン機能 ・2列目シートのアームレスト付コンソール ●以下は新グレード「XD PROACTIVE S Package」の主な装備 ・ブラックのレザーシート(6人乗り/7人乗り) ・運転席及び助手席のシートヒーター&シートベンチレーション ・自動防眩ルームミラー(フレームレス) ・7インチマルチスピードメーター(TFTカラー) |
2020年12月 ~ 2021年12月 | ・SKYACTIV-D 2.2の最高出力を140kW(190ps)/4,500rpmから147kW(200ps)/4,000rpmに向上 ・アクセルペダルの操作力を最適化 ・SKYACTIV-DRIVE(6AT)応答性の向上(SKYACTIV-G2.5Tを除く) ・ハンズフリー機能付きパワーリフトゲートを搭載 ・ワイヤレス充電(Qi)を設定 ・センターディスプレイのサイズを大型化(8インチ→8.8インチor10.25インチ採用) ・コネクティッドサービスの導入 ・Exclusive Modeに、6人乗り仕様に加えて7人乗り仕様を追加設定それぞれにオーバーン(赤褐色)を新採用 ・Lパッケージに、ブラックとレッドを新採用 ・特別仕様車「Black Tone Edition(ブラックトーンエディション)」の設定 ※ブラックトーンエディションのベース車は、PROACTIVE(プロアクティブ)グレード |
2022年12月~ | ・フロントグリルの変更 ・リアコンビランプ/リアバンパーの変更 ・ボディカラーの追加(ロジウムホワイトプレミアムメタリック) ・サスペンション、シートの機能を進化 ・Mi-DRIVE に OFF-ROADモードを追加 ・アクセルペダルの操作力を最適化(SKYACTIV-G 2.5T) ・AT変速タイミングとロックアップの制御を変更(SKYACTIV-G 2.5T) ・スプリング・ダンパー特性の改善 ・前席シートのシートクッションやバネを改良し、コーナリング中などでの乗員上体の安定性を向上 ・グレアフリー(防眩)ハイビームLEDを12分割から20分割とし、夜間の視認性を高め、ドライバーの危険認知をサポート ・追従走行機能とステアリングアシスト機能により、高速道路や自動車専用道路の渋滞時に運転疲労の軽減をサポート ・Apple CarPlay にワイヤレス接続機能を追加 ・USB Type-C端子の採用 |
ご覧の通り、発売以来ほぼ毎年何かしらの改良がされ続けていたんですね。
なので、初代と最終形態では別の車と言っても良いほど、中身は進化していると言えます。
CX-8 のオーナーから見た、おすすめの年式とモデル
それでは、CX-8 のオーナー視線から、これから中古車の購入を検討している人に、おすすめの年式やモデルについてご紹介していきます。
2018年11月モデルから、Apple CarPlay / Android Auto に対応
人それぞれ車に対する価値観は違うので、あくまで私の個人的な見解となりますが、CX-8 の年次改良で特に大きな改良が行われた年が2回あります。
まずひとつ目が、2018年11月の年次改良です。
ガソリンエンジンなどが追加されたり、様々な改良がなされていますが、特に大きな機能追加が以下の2つです。
死角になり見え難い場所も360°ビュー・モニターがあれば確認できるし、何よりセンサーで検知しアラートを鳴らしてくれるので、接触するリスクをかなり軽減してくれます。
そして、特に大きな機能追加がApple CarPlay と Android Auto への対応です。
私も、2018年モデルのCX-8 に乗っていて、特に不満もなく本当に良い車
なんですが・・・
唯一と言っても良い不満が
カーナビのクオリティがめちゃくちゃ低いことです。
CX-8 の前に乗っていたエスティマに搭載していた、イクリプスの2012年モデルAVN-V02 よりも、ナビとしてのクォリティが低いんです。
しかし、Apple CarPlayに対応していることで、Yahoo!マップやGoogleマップをディスプレイに映し出し、カーナビとして利用できるので、マツダ純正のカーナビを使用する必要もなく、純正カーナビに対する不満は無くなりました。
これが初代だと、Apple CarPlayに対応していないので、めっちゃイライラしてしまうでしょうね。
ちなみに、以下のアダプタを後付けすれば、初代もApple CarPlayに対応させることができるみたです。
それと、密かに嬉しい機能追加が、前席の「シートベンチレーション」の装備と、「インテエリア照明を白色LEDに統一」です。
Lパッケージはレザーシートなので、夏場だと結構蒸れそうですが、シートベンチレーションがあれば快適なこと間違いなし!
2020年12月モデルからは、第2世代マツダコネクトに対応
個人的にCX-8 で最も大きな年次改良だと思うのが、2020年12月の年次改良です。
ディーゼルエンジンの最高出力が向上していたり、スマホのワイヤレス充電に対応したりしていますが、一番大きな機能改善はセンターディスプレイが8.8インチ or 10.25インチに大型化したことです。
実は単にディスプレイが大型化しただけでなく、ディスプレイの大型化に伴いマツダコネクトも第2世代へバージョンアップしたのです。
第2世代にバージョンアップして、ディスプレイ解像度が上がったので、360°ビュー・モニターの映像も見やすくなっています。
その他には、Exclusive Mode のインテリアにオーバーン(赤褐色)が追加されたのですが、これがめっちゃオシャレで格好良い!
カーセンサーで検索をかけると、オーバーンの中古車はそこそこ出回っているので、状態が良い車があればおすすめです!
まとめ:2020年12月モデル以降がおすすめ!
CX-8 は生産終了となりましたが、デビューから6年かけて改良を重ねてきた結果、とても完成度の高い熟成された車になっています。
これから中古車を検討される方には、2020年12月モデルをおすすめします!
年式でいうと2021年式以降になりますね。
予算を少し抑えたい場合は、2018年11月モデルのLパッケージがおすすめです!
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