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2023年ドラフト会議の評論家の採点をまとめてみた

2023年ドラフト会議 野球のお話
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先日、2023年のドラフト会議が開催され、今年も多くの選手が指名されました。

ドラフト会議が終わると、アマチュア野球評論家やドラフト評論家など、さまざまな野球評論家の方たちが独自の視点で各球団のドラフトを採点するのが恒例となっております。

今回は、数年後に答え合わせができるように、魚拓がわりに2023年ドラフト会議直後の評論家の各球団の採点をまとめてみました。

2023年ドラフト会議の展望

2023年のドラフトは大学生投手が大豊作の年と言われていました。

特に東都リーグに好投手が多く、常廣羽也斗(青山学院大)、西舘勇陽(中央大)、細野晴希(東洋大)、武内夏暉(国学院大)らが注目されていました。

高校生ではU18W杯で好投した前田悠伍(大阪桐蔭)がどの球団に指名されるのか注目されていました。

打者では高校生ナンバーワンスラッガー佐々木麟太郎(花巻東)の進路に注目を集めていましたが、アメリカの大学へ進学することが決まってからは、社会人屈指の強打者である度会隆輝(ENEOS)の人気が急騰しました。

2023年ドラフト会議選択指名選手

中日ヤクルト巨人横浜DeNA広島阪神
支配下
1巡目①× 度会隆輝× 武内夏暉○西舘勇陽○度会隆輝○常廣羽也斗下村海翔
1巡目②○草加 勝○西舘昂汰松本凌人
2巡目津田啓史松本健吾森田駿哉武田陸玖高 太一椎葉 剛
3巡目辻本倫太郎石原勇輝佐々木俊輔石上泰輝滝田一希山田脩也
4巡目福田幸之介鈴木 叶泉口友汰石田裕太郎仲田侑仁百崎蒼生
5巡目土生翔太伊藤琉偉又木鉄平井上絢登赤塚健利石黒佑弥
6巡目加藤竜馬津田淳哉
育成
1巡目日渡騰輝高橋翔聖三浦克也高見澤郁魅杉田 健松原 快
2巡目菊田翔友高野颯太村山 源清水麻成佐藤啓介福島圭音
3巡目尾田剛樹宇都宮葵星小笠原蒼杉原望来
4巡目川上理偉田上優弥庄司陽斗
5巡目園田純規近藤大雅
6巡目千葉隆広
7巡目平山功太
2023年ドラフト指名選手(セリーグ)
日本ハム西武楽天ソフトバンクロッテオリックス
支配下
1巡目①× 西舘勇陽○武内夏暉× 常廣羽也斗× 武内夏暉× 度会隆輝横山聖哉
1巡目②× 前田悠伍× 前田悠伍○前田悠伍× 草加 勝河内康介
1巡目③○細野晴希○古謝樹× 細野晴希
1巡目④○上田希由翔
2巡目進藤勇也上田大河坂井陽翔岩井俊介大谷輝龍東松快征
3巡目宮崎一樹杉山遥希日當直喜廣瀬隆太木村優人堀 柊那
4巡目明瀬諒介成田晴風ワォーターズ璃海ジュミル村田賢一早坂 響高島泰都
5巡目星野ひので宮澤太成松田啄磨澤柳亮太郎寺地隆成古田島成龍
6巡目村田怜音中島大輔大山 凌権田琉成
7巡目糸川亮太大内誠弥藤田悠太郎
8巡目青野拓海
育成
1巡目浜田泰希大泉周也武内涼太寿賀弘都
2巡目平田大樹宮里優吾松石信八大江海透
3巡目加藤大和佐倉侠史朗高野光海宮國凌空
4巡目中澤恒貴藤田和樹芦田丈飛
5巡目星野恒太朗富山紘之進河野聡太
6巡目藤原大翔
7巡目藤田淳平
8巡目長水啓眞
2023年ドラフト指名選手(パリーグ)

野球メディア&野球評論家の採点

今回は以下の野球評論家&野球メディアの採点結果をまとめてみました。

  • 西尾典文さん
  • 得津高宏さん
  • 田村藤夫さん
  • 氏原英明さん
  • 週刊ベースボール
  • 高校野球ドットコム
  • スポーツナビ(ファン投票結果)

以下が採点結果となります。

西尾氏得津氏松井氏田村氏氏家氏週べ高校野球スポーツナビ
オリックス85C90A908078.9
ロッテ75D60C709066.9
ソフトバンク80C72B859075.7
楽天75C65B758067.8
西武85A90A9510079.3
日本ハム85C85C708565.7
2023年ドラフト会議採点結果(パリーグ)
西尾氏得津氏松井氏田村氏氏家氏週べ高校野球スポーツナビ
阪神80A77A909075.9
広島80S90B958582.2
横浜DeNA70A80C807577.3
巨人60B68D857073
ヤクルト75B75B807565.8
中日55E74D605063.4
2023年ドラフト会議採点結果(セリーグ)

パリーグは全評論家が西武をトップ評価としていて、スポーツナビのファン投票結果でもトップ評価となりました。

次点はオリックスで、最低評価はロッテという結果になりました。

セリーグは広島がトップ評価で次点は阪神でした。

そしてダントツの最低評価は中日となりました。

それでは各評論家の採点結果をコメント付きでご紹介します。

西尾典文さん

まずは、アマチュア野球に精通しドラフト会議が近づくと、スカイA のドラフト特番にも度々出演している西尾典文さんの採点結果からです。

評価球団コメント
85点日本ハム 1位で西舘勇陽(中央大)、前田悠伍(大阪桐蔭)と2度抽選を外したが、スケールでは彼らを上回る細野晴希(東洋大)を獲得できたことで大きなマイナスは感じない。2位では大学ナンバーワン捕手の進藤勇也(上武大)を指名。捕手は大きな補強ポイントであり、進藤は近年の大学生捕手の中でも頭一つ抜けた存在だけにこの指名も大きかった。3位の宮崎一樹(山梨学院大)も総合力の高い外野手で、万波中正より若い支配下の外野手がいないことを考えると的確な指名に見える。4位、5位の高校生外野手2人も将来性は抜群で、野手に関しては狙い通りの指名だったのではないだろうか。気になったのは支配下指名の投手が細野だけだったということ。今年は投手に好素材が多く、指名がなかった選手の中にも面白い投手は残っていただけに、もう1人くらい指名があっても良かったように感じた。
85点西武 1位で3球団が競合した武内夏暉(国学院大)を引き当てたことは最大のプラスポイントだ。安定感は今年の大学生候補の中でも1、2であり、1年目からある程度の勝ち星も期待できる。また2位で指名した上田大河(大阪商業大)も大学球界を代表する実力者であり、この2人を上位で指名できた点で十分合格点をつけられるのではないだろうか。ただ少し気になったのが3位以降の指名だ。高校生と独立リーグの好素材、社会人の実戦派と投手に関しては確かに悪くない指名だが、支配下指名の野手は村田怜音(皇学館大)だけ。村田は確かにスケールの大きい打者だが、典型的な未完の大器タイプであり、野手の世代交代が必要なチーム事情を考えるともう1人くらいは野手を指名しても良かったのではないだろうか。昨年は支配下で4人野手を指名しているという影響はもちろんあると思われるが、それ以前に指名した野手の苦戦も目立つ。内野手を中心にもう少し野手の指名を検討してもらいたかったというのが正直な感想だ。
85点オリックス 1位では単独で高校生ショートの横山聖哉(上田西)を指名。ショートにはまだ若い紅林弘太郎がいるが、将来的にはこの2人で三遊間を組めばしばらくは安泰と思えるだけにスケールがある。その後も4位までは高校生を揃えたが、現在の戦力が充実しており、また近年高校卒の選手がどんどん戦力となっていることを考えると理解できる。またその顔ぶれも河内康介(聖カタリナ)と東松快征(享栄)は今年の高校球界でも上位の左右の本格派、堀柊那(報徳学園)も肩の強さはプロでもトップクラスと、好素材であることも評価できるポイントだ。そして下位では比較的早く使えそうな社会人投手を3人揃え、エース・山本由伸のメジャー流出への備えもできているように感じられた。大砲候補の真鍋慧(広陵)を指名していればさらに面白いとも感じたが、順位的な制約を考えると仕方のない部分があったことは理解できる。他球団であればリスクも大きく感じるが、現在のオリックスの状況を考えると、非常に上手い指名だったと言えそうだ。
80点ソフトバンク 最初の入札で武内夏暉(国学院大)を外し、再入札では3球団の競合の末に前田悠伍(大阪桐蔭)を引き当てた。今年の春以降に少しコンディションを崩して実戦から遠ざかっていたのは気になったが、U18W杯でも快投を演じ、投球の完成度は大学生と比べても引けを取らない。チーム事情を考えても左の先発候補は課題なだけに、大きなプラスとなりそうだ。2位以下でも岩井俊介(名城大)、広瀬隆太(慶応大)、村田賢一(明治大)と大学生の実力者を続けて指名。5位の沢柳亮太郎(ロキテクノ富山)と6位の大山凌(東日本国際大)もブルペン陣を底上げする存在になれる可能性があり、藤田悠太郎(福岡大大濠)も甲斐拓也とタイプの似た守備型の捕手として面白い。近年はスケールは大きいものの、完成度が低い選手を重視する傾向が強く、なかなか戦力になっていない選手が多かったが、その反省が反映された指名に見える。育成で指名した選手もある程度名前の知られた実力者も多く、トータルで見ても納得度の高い指名だった。
75点ロッテ 吉井理人監督の「よく外しました」というコメントの通り、3度抽選を外した末に上田希由翔(明治大)を1位指名。完全な長距離砲というタイプではないが、打撃技術が高く、パワーも備えており、本拠地のZOZOマリンスタジアムであればある程度のホームランも期待できる。打線の格となる選手が必要なだけに、全く悪くない選択と言える。2位の大谷輝龍(日本海リーグ・富山)はリリーフの即戦力候補。変化球に課題は残るが、ストレートのスピードならNPBでもトップクラスであり、中堅、ベテランが多いブルペン陣を考えると理解できる指名だ。3位以下では高校生の投手2人と野手1人を指名。3人とも今年の候補の中では上位の実力と将来性を持った選手であり、若手の底上げという狙いも見られた。2位の大谷がもう少し下の順位で指名できた可能性はありそうだが、3度抽選を外しながらも全体的には上手くまとめたという印象だ。
75点楽天 常広羽也斗(青山学院大)、前田悠伍(大阪桐蔭)を外したが、大学球界でも屈指の左腕である古謝樹(桐蔭横浜大)を指名。まだ少し調子に波があるが、好調時のボールは素晴らしいものがあり、将来性の高さも魅力だ。昨年獲得した荘司康誠とともに近い将来は左右の両輪となることを期待したい。2位の坂井陽翔(滝川二)、3位の日当直喜(東海大菅生)はともに高校球界を代表する大型右腕。スケールの大きさはもちろんだが、変化球やコントロールなども悪くなく、ある程度の完成度も備えているのは大きな魅力だ。投手陣の世代交代が課題であり、昨年獲得した投手は荘司以外はリリーフタイプが多かったことを考えると、上位でこの3人を指名できたのは非常に大きかった。少し気になったのは4位以降だ。6位の中島大輔(青山学院大)は完全に素材重視に振り切っているように見え、正直もっと低い順位や育成で指名できたのではないかという印象は否めない。また強打者タイプの野手を指名できなかった点も残念だった。育成ドラフトに12球団で唯一参加しておらず、そのあたりの影響もありそうだが、去年も投手中心の指名だったたけに、特に野手の指名に関しては別の選択肢もあったように感じられた。
パリーグの採点結果(西尾典文さん)
AERA.dot
評価球団コメント
80点阪神 1位では下村海翔(青山学院大)の単独指名に成功。コントロールは抜群で、先発もリリーフもできる万能投手であり、チームで活躍している投手と特長が重なるのも好印象だ。2位の椎葉剛(徳島インディゴソックス)はリリーフの即戦力候補。湯浅京己が故障で離脱が長引いており、ブルペン陣を整備したいという狙いが分かる。下位で指名した2人の投手も社会人、大学でそれぞれ力を発揮している投手で、チームの強みである投手陣はさらに強化が進んだ印象だ。野手は高校生のショート2人を指名。山田脩也(仙台育英)は守備とセンス、百崎蒼生(東海大熊本星翔)は打撃と走塁とそれぞれ特長が違うが、将来の二遊間候補として面白い素材だ。現在中軸を担っている野手が全て大学卒(社会人からの入団も含む)だけに、1人くらいは高校生の強打者タイプを狙いたかったというのはあるが、投手陣の底上げと内野手の将来への備えという意味では十分な指名だった。
80点広島 1位で早々に指名を公言した常広羽也斗(青山学院大)を引き当て、2位で高太一(大阪商業大)、3位で滝田一希(星槎道都大)と力のあるサウスポーを揃え、投手に関してはかなり充実した指名という印象を受ける。3人とも大学生だが、常広も含めて将来性の高さを感じるタイプだけに、来年というよりも数年後に大瀬良大地、九里亜蓮などが苦しくなってきた時の備えと考えられる。一方で気になったのは野手だ。支配下での指名は仲田侑仁(沖縄尚学)のみ。若い右の強打者タイプが欲しいということで仲田の指名は理解できるが、完全にファーストの選手であり、二遊間や外野を指名しなかった点は少し不安が残った。それでも投手に関しては狙い通りに感じただけに、全体的には高評価をつけられる。
75点ヤクルト 1位は大学生の即戦力投手という小川淳司GMの事前のコメント通り武内夏暉(国学院大)を外しても、同じ大学生の西舘昂汰(専修大)を指名。完成度は東都リーグの一部でプレーしていた投手と比べて少し劣るものの、スケールは抜群でタフな面でも故障者の多いヤクルトにとっては良い選択のように感じられる。2位の松本健吾(トヨタ自動車)は完成度が高く、亜細亜大時代に神宮球場に慣れ親しんでおり、コンディションさえ問題なければ1年目から一軍の戦力となる可能性は高い。3位の石原勇輝(明治大)もチームにいないタイプの力のある左腕で、投手の指名に関してはかなり納得のいくものだった。野手の2人も内山壮真と競える可能性のある高校生捕手の鈴木叶(常葉大菊川)、大学3年生と同じ学年でまだ若く攻守にセンス抜群の伊藤琉偉(新潟アルビレックスBC)と好素材を確保。将来も考えた全体的なバランスの良い指名だったという印象だ。
70点横浜DeNA 最後まで方針が読めなかったが、野手の度会隆輝(ENEOS)を1位指名して見事に引き当てた。主砲の牧秀悟に続く若手の中軸候補が手薄なだけに、この指名は理解できる。4位の石上泰輝(東洋大)も派手さはないが攻守にしぶとい選手で二遊間の底上げに繋がり、6位の井上絢登(徳島インディゴソックス)もパワーヒッターとして面白い。ただ投手は2位の松本凌人(名城大)はプロでもリリーフタイプに見え、5位の石田裕太郎(中央大)も4年秋に球威が出てきたのはプラス材料だがプロで先発となるとまだ力不足に見える。1位で度会という選択をした時点である程度投手の指名が苦しくなることは想定していたのかもしれないが、将来のローテーション候補になりそうな素材をもう少し狙いたかったのではないだろうか。
60点巨人 1位で日本ハムとの競合になった西舘勇陽(中央大)を引き当てた。投手陣の立て直しが大きな課題で、先発、リリーフどちらも適性がありそうな大学屈指の右腕を獲得できたことは大きい。ただ驚かされたのが2位以下の指名だ。支配下で指名した4人は全員が社会人で、2位の森田駿哉(Honda鈴鹿)は社会人5年目、5位の又木鉄平(日本生命)は社会人3年目の選手となっている。西舘も含めた5人全員が1年目から一軍の戦力になってもらいたいというコメントもあったが、ここまで即戦力を揃える指名はなかなかない。2年連続Bクラスから来シーズン何としても巻き返したいという意思が感じられるものの、落合博満GM時代の中日が似たような指名をして上手くいかなかったことを考えると、リスクも大きいように感じた。
55点中日 当初は投手狙いと言われていたものの、野手の度会隆輝(ENEOS)へ直前で方針転換し、外した結果再び投手を優先して草加勝(亜細亜大)を抽選の末に引き当てた。細身だがスタミナもあり、将来性も感じる投手だけに、昨年1位指名の仲地礼亜とともにローテーション候補として期待される。4位の福田幸之介(履正社)、5位の土生翔太(茨城アストロプラネッツ)も今年大きく成長した投手でこの順位での指名は理解できる。一方で気になったのは野手だ。昨年も内野手を多く指名したが、今年もショートの選手を2人指名。現有戦力に不満があるのかもしれないが、まだ若い選手も多いだけにこの指名には疑問を感じる。特に2位は12球団で最初の指名で、まだ力のある投手や大砲候補も選べる状況だっただけに、そちらを優先した方がチームの将来を考えると良かったのではないだろうか。
セリーグの採点結果(西尾典文さん)
AERA.dot

得津高宏さん

PL学園出身で現役時代はロッテオリオンズで活躍され、その後ロッテのスカウトも歴任された得津さん。

ドラウト直後の採点は定番となっています。

得津さんの2023年ドラフトのコメントは以下の通りです。

評価球団コメント
A西武 西武も左腕の武内夏暉(国学院大)を1位指名し、6人の投手で指名を固めた。投手は何人いてもいいという考えに則っていけば、松井監督、そして西武の編成担当者にとって今年のドラフトは「成功」だったと言えそうです。
Cオリックス特になし
Cソフトバンク特になし
C楽天特になし
C日本ハム特になし
Dロッテ 一方で評価を低くせざるを得ないのは、私の古巣・ロッテです。去年まではくじ運が強かったはずが、今年は度会の1位指名に失敗。ただ吉井監督はレギュラーシーズン終盤、CSの最中も「即戦力投手がいない」と嘆いていたはずだけに、どうして最初から投手の1位指名に行かなかったのか。非常に疑問が残ります。
パリーグの採点結果(得津高宏さん)
東スポWEB
評価球団コメント
S広島 いい指名ができたと思えるのは広島です。くじ引きの末、常広羽也斗(青山学院大)の交渉権を獲得し、投手を4人揃えました。チームは投手がターニングポイントにさしかかっており、その辺りの現状を踏まえての指名になったと言えるでしょう。新井監督もニンマリだったはずです。
A阪神 セ王者の阪神も非常にバランスがいいですね。下村海翔(青山学院大)を単独指名するなど大学生、社会人、独立リーグの投手が計4人。3、4位で高校生2人の野手を指名し、将来性豊かな逸材も集めた。投打で補強ポイントの見極めができています。岡田監督の意見がきちんと反映され、現場とフロントの意思統一もしっかりと成されている何よりの証拠でしょう。
A横浜DeNA 3球団強豪の末に度会隆輝(ENEOS)の交渉権を獲得したDeNAも2位以下で即戦力の投手、内外野手を基本線とし、きっちり指名できた印象です。
B巨人 巨人は「B」としましたが、限りなく「A」に近い結果だったと言えます。伝統的にドラフトのくじ引きでは「弱い」とされていたものの、阿部新監督が日本ハムとの競合の末に同じ母校出身の後輩・西舘勇陽(中大)の交渉権を勝ち取った。2位以下の指名も野手、投手と社会人の即戦力を満べんなく揃え、ほぼ思惑通りだったように見受けられます。
Bヤクルト特になし
E中日 そして私と同じPL学園出身の後輩・立浪監督が率いる中日は残念ながら「E」。1位で度会を指名できず、長身右腕の草加勝(亜大)を外れ1位に指名しました。しかしながらやはり、今の中日には長打力を誇る即戦力野手が最大の補強ポイント。今年のドラフト候補には目立った大砲がいないのがネックだったとはいえ、昨年の都市対抗野球で5試合4本塁打を放つなど一発を放つ力も兼ね備える「社会人野手ナンバーワン」の度会を逃したダメージはかなり大きいと思います。
セリーグの採点結果(得津高宏さん)
東スポWEB

松井優典さん

松井優典さんは、ヤクルトでは長年野村監督を支え、野村監督が阪神の監督になってからもヘッドコーチとして支えたことから、野村監督の右腕という肩書きで、この時期になるとドラフトの評価を行っておられます。

松井優典さんのコメントは以下の通りでした。

評価球団コメント
90オリックス 「リーグ3連覇しているチームの余裕を感じた。1位で大型ショートの横山(上田西高)を1本釣りし、2位は河内(聖カタリナ高)、3位は東松(享栄)という素材型の投手。4位で捕手の堀(報徳学園)と上位を高校生で固め下位で社会人の投手を3人指名した。彼らは即戦力。ここ数年オリックスが成功しているパターン。短長期のバランスも良かった」
90西武 「西武は大学生投手のうちトップクラスにある2人を獲得できたのだから、それだけで成功だろう。2人のローテ―投手を補強できたと言っていい。杉山(横浜高)、成田(弘前工)と高校生の投手も指名し長期を見据え、6位の村田(皇學館大)は西武らしい1m91,111㎏の大型内野手。独自色も出した」
85日本ハム 「細野が1位で競合しなかったのは不安定な制球力がマイナス材料になったのだろう。新庄監督もインタビューで話していたように、その改善が課題。主力投手が抜けそうなチーム状況で確実な補強とは言えないが、2位でフットワークがよく打力にも期待のできる捕手の進藤(上武大)、3位でパンチ力に加え50メートル5秒台の快足と強肩を持つ新庄監督好みの外野手の宮崎(山梨学院大)を指名し、4位では将来性を見込んで右の長距離砲の明瀬(鹿児島城西高)も押さえた。バランスが良かった」
72ソフトバンク 「高3で伸び悩んだ前田を育成できるかどうか。2位の岩井(名城大)は即戦力だが、長距離タイプの廣瀬(慶大)、4位の村田(明大)は未知数の部分が多い選手。その点を差し引いた」
65楽天 「古謝(桐蔭横浜大)は腕の出どころが見にくい可能性を秘めた大型左腕だが、2位の坂井(滝川二)、3位の日當(東海大菅生)、4位のワォーターズ璃海(日本ウェルネス沖縄)と大型の高校生に特化した3枠に疑問を感じた。チームのテーマは打線の強化のはずが、そこが見えなかった。もっと多彩な指名でバランスをとるべきではなかったか」
60ロッテ 「やはりクジを3度外したことが致命傷になった」と松井氏は見る。 「故障者が出たことも影響したのだろうが、シーズン終盤からCSで先発不足を露呈したのだから、先発タイプの即戦力にターゲットを絞るべきだっただろう。何か方針にブレを感じた。上田は、ソフトバンクが指名した廣瀬よりも対応力はあるが、守れる場所も限られているし2位でも獲得できたのではないか」
パリーグの採点結果(松井優典さん)
RONSPO
評価球団コメント
90広島 「広島は豊作の大学生投手の中でもナンバーワンと言っていい常廣を引き当てたのがホームラン。まだ線は細いがストレートの質は高くフォークはプロでも通用する。1年間、体力が持つかが心配だが、うまく使えば2桁は勝てる。2位の左腕の高(大商大)も腕が長く角度のあるストレートに威力がある。3位の滝田は無名の星槎道都大出身だが、打者がタイミングの取りづらい左腕で、チームの強化ポイントを埋めた。4位で長打力のある仲田(沖縄尚学高)を獲得して将来枠も確保した」
80横浜DeNA 「度会の父は、私がヤクルトの二軍監督の時に入ってきた選手。現時点ですでに父を遥かに上回る力がある。3球団の競合が示すように即レギュラー争いができる。横浜高時代からコンタクト能力が高かったが、そこに長打力が加わった。佐野以外は固定できていなかった外野の一角に食い込めば大きな戦力アップ。2位の松本(名城大)は、打者に背中を見せる変則のサイドハンド。ワンポイントで巨人の岡本や阪神の大山のキラーになれるかも。3位の武田(山形中央高)は二刀流。私は打者に専念すべきだと思うがどう育てるかにも注目したい。左打者ばかりに偏ったことと、主力の先発が流出しそうな状況で、即戦力の先発タイプを上位で指名しなかったことは疑問だが個性的な選手を集めた」
77阪神 「ある意味、凄く面白いドラフトをした」と松井氏は見る。 「クジを外すリスクを考え下村(青学大)を1本釣り。日米大学野球での防御率0.82が示すようにリリースが安定して乱れない。1m74と小柄だか、最速は155キロで特にカットボールという特殊球を持つ。岡田監督は、同じタイプの村上頌樹の成功に重ねたのだろう。2位の独立リーグの椎葉(徳島インディゴソックス)は私が注目していた右腕。最速159キロというスピードガンはあてにならないが、彼は空振りが取れる。中継ぎ強化にもってこい。また山田(仙台育英)、百崎(東海大熊本星翔)という甲子園で活躍した右打ちのショートを2人同時に指名したことも興味深い。タイプの違う2人を競わせレベルアップを図る考えなのだろう。またオリックスのように下位で社会人、大学の投手も指名している」
75ヤクルト 「補強ポイントは即戦力投手。クジで2度外したが、もう一人の西舘(専修大)、2位で社会人ではナンバーワンの松本(トヨタ自動車)、3位で左腕の石原(明大)を獲得できたのは大きい。松本は安定感に加えスピードも出てきた。昨年1位の吉村のレベルにある。4位の鈴木(常葉大菊川)は高校生捕手では堀より上。5位の伊藤(新潟アルビレックス)のショートの守備はすぐに使える」  中日は1位で狙っていた度会を外したことがマイナスポイントとなり74点の採点にしたが、外れ1位で亜大の草加勝をロッテとの競合に勝って引き当てた。
74中日 「立浪監督の意向が現れたドラフトに感じた。辻本は小さいがパンチもあるアストロズのアルトゥーベに重なる選手。2年連続でショートを4人も5人も指名することは偏っているが、競わせることでチーム力の底上げを狙ったのだろう」
68巨人 「私は賛否の否の方の意見。おそらく阿部監督は西舘―大勢の勝利方程式を想定しているのだろう。だが、切羽詰まった感が出過ぎたと思う。育成で高校生を4人指名しているが、こういう偏ったドラフトをすると数年後のチーム編成にひずみが出てしまう」
セリーグの採点結果(松井優典さん)
RONSPO

田村藤夫さん

田村藤夫さんは日本ハム・中日で活躍された名捕手です。

現在は日刊スポーツの評論家として、ファームやアマチュア野球を重点において活動されているそうです。

田村藤夫さんのコメントは以下の通りです。

評価球団コメント
オリックス オリックスは万全のドラフト指名だった。1位で高校生内野手の横山(上田西)を指名できるところに、3連覇してきたチーム力が見える。1位から4位まで高校生指名。ここ数年かけて積み重ねてきたチーム編成の意図を感じる。
西武 西武はもっとも事前評価が高かった武内(国学院大)を引き当てて、松井監督の笑みもはじけた。チームとしても高橋、今井、平良など先発陣は強力。ここに武内が加わるのは大きい。
ソフトバンク ソフトバンクは前田(大阪桐蔭)を指名したのが光る。前田は完成度が高い。高校生とはいえ、チャンスは十分にある。
日本ハム 日本ハムも左腕細野(東洋大)の指名は大きかった。ドラフトは直前の他球団の公表、非公表によって選手の評価が一気に変動することが時にある。細野は左腕で158キロは非常に魅力。このドラフト戦略の機微がどう出るか、非常に楽しみだ。
ロッテ ロッテは3連続で抽選を外したのは痛かった。ただし、内野手で打撃力で評価が高かった上田(明大)を獲得したことは好材料だ。
楽天 日本ハム、楽天も2連続で抽選を外している。特に今江新監督としてはなかなか思うに任せない初ドラフトになったのではないか。それでも古謝(桐蔭横浜大)は前評判が高く、期待は持てる。
パリーグの採点結果(田村藤夫さん)
日刊スポーツ
評価球団コメント
阪神 阪神が下村(青学大)を一本釣りで早々に決めた決断力が際立つ。来季も投手陣を含め、戦力は充実している。武内、西舘、常広と東都のエース級がこぞって競合する中、遜色ない評価の下村を指名したところにシーズン中と同じく、岡田監督のリーダーシップがうかがえた。投手は大学生と社会人、独立リーグから4人、内野はいずれも高校生。バランスも絶妙で、先を見据えたドラフト戦略と言える。
広島 最後に広島は常広(青学大)を抽選で引き当て、収穫の大きなドラフトだった。大学生投手を4人、高校生内野手を1人で指名終了。チームは世代交代も進み、今季も投打で力を付けてきた。新井監督が常広を引き当てた際の雄たけびは、来季へより一層弾みがつきそうだ。
横浜DeNA DeNAも横浜高時代では指名漏れした度会を、抽選で三浦監督が引き当てたのは、地元横浜としても良かったのではないか。打線は厚みがあり強力だが、さらにパンチ力のある度会が加入し、破壊力が増しそうだ。
巨人 ヤクルト、巨人は先発陣を補強したい戦略を貫き、大学生、社会人の交渉権獲得にこぎつけた。両球団ともに補強ポイントは明確になっており、確実に戦力を加えた印象がある。
ヤクルト ヤクルト、巨人は先発陣を補強したい戦略を貫き、大学生、社会人の交渉権獲得にこぎつけた。両球団ともに補強ポイントは明確になっており、確実に戦力を加えた印象がある。
中日 中日は度会(わたらい=ENEOS)を1位指名として公表し、何とか打線強化を目指したかっただろうが、抽選を外したのは痛かった。ただし、草加(亜大)を抽選で引き当て、立浪監督としても1勝1敗として悪くなかったのでは。投手陣はますます層が厚くなる。
セリーグの採点結果(田村藤夫さん)
日刊スポーツ

氏原英明さん

氏原英明さんは、高校野球に関する著書を出版されているベースボールジャーナリストです。

氏原英明さんのコメントは以下の通りです。

評価球団コメント
Aオリックス これほどロマンに満ちた指名はなかなかない。リーグ3連覇を果たし、育成が順調にいっている印象のあるオリックスは、大学生の即戦力投手が多いと言われる中で、上位指名を高校生ばかりで占めるという策に出た。 これは目先の「即戦力」に走らなくていいチーム事情があるからだ。組織とはこうして循環し始めると思い切ったことができる。ただ、思い切っただけではないところに良さがあるのが、今回のオリックスの指名だ。戦略的にも二重丸なのだ。まず1位指名では、高校生ナンバーワン遊撃手の横山聖哉(上田西高)の単独指名に成功した。横山は多くのチームが外れ1位か、2位での指名をイメージしたはずだ。 しかし、ウェーバー順が最後のオリックスにとって、横山は2位での指名を目指しても残っているはずはない。さらに今年の「投手上位」の情勢を考えると、先に野手を指名するのがいいと考えるのは至極納得がいく。オリックスは大学生投手を上位で指名しなくてはならないほど、投手層に困ってはいない。その上、連続指名が可能だった2、3位で、高校生トップクラスの投手を2人指名しているのだから心にくい。4位は高校生捕手を指名し、下位で社会人の使い勝手のいい投手を指名する。課題はサウスポーが欲しかったことくらいで、それ以外にケチのつけようがない指名だった。
A西武 大学生の中ではトップ左腕の評価を受ける武内夏暉(国学院大)の指名を事前に公表。3球団の競合を勝ち抜いて当たりクジを引き当てた。 2位以降でも、セットアッパーやクローザー候補が少ないチーム事情に合致した投手を指名。特に2位の上田大河(大商大)は適任だろう。3位の杉山遥希(横浜)も高校1年夏から大舞台を知っており、角度のあるボールが持ち味の魅力あふれるサウスポーだ。菊池雄星のような投手を目指したい。7人中6人が投手という徹底ぶりだが、本来は外崎修汰、源田壮亮の後釜になる二遊間やスラッガーを狙っても良かった。しかし、今ドラフトの候補にはそれほどの選手がいないと判断したのだろう。徹底した投手重視は今年のドラフトをよく理解している。唯一の野手指名となった6位には、196cm/111kgの大砲・村田怜音(皇学館大)を指名。“おかわり⚪︎世”はもう聞き飽きたが、元祖の中村剛也のように意外に動けるとの情報もあり、西武らしい指名と言えるかもしれない。さらに育成ドラフトでは6人を指名。西武の二軍はデータを駆使した育成に着手しており、こちらも楽しみだ。
Bソフトバンク 例年の独自路線ドラフトを今年は封印し、実力者ばかりを選んだ。 ここ数年ソフトバンクを悩ませてきたのは、顔となる選手の世代交代だ。 黄金期を支えた選手たちがベテランの域に差し掛かり、長らくエースだった千賀滉大は海を渡った。力のある選手はいるが、チームの核となる選手はいまひとつ出てきていないのが実情だ。事前に公表していた    武内夏暉(国学院大)は抽選で外したものの、2度目の抽選では高校ナンバーワン左腕の前田悠伍(大阪桐蔭)の交渉権を獲得。これは大きい。チームの顔になってくれるはずだ。2位以降も実力のある大学生を指名した。岩井俊介(名城大)はストレートの強さが魅力で、4位の村田賢一(明治大)はコントロールの良さが持ち味だ。前田がエースに成長するまでを大学生らが支えるという構図は、非常にチームビルディングを考えた指名だった。一方、今宮健太の後釜を指名することはできなかった。代わりに一塁手候補として廣瀬隆太(慶應大)を指名。ただ、遊撃以外の内野手は若い選手が溢れているだけに、こちらは疑問符が残る。それほど野手の指名は困難だったのかもしれない。
B楽天 何とか持ち堪えたドラフトだった。1位指名は常広羽也斗(青山学院大)でチャレンジ。抽選で外すと前田を狙ったが、こちらも失敗。古謝樹(桐蔭横浜大)を何とか3度目の抽選で射止めた。古謝の力は申し分ないが、大学生の投手を急いで取るほどのチーム事情ではない。前田を最初の入札で指名することもできたはずだ。松井裕樹のメジャー挑戦が発表された後でもあったが、その穴埋めはしっかりこなした。高校生投手3人を指名して、将来のローテ入り投手を期待して指名している。古謝もまだ完成している投手ではない。則本昂大、田中、岸孝之が今後世代交代をしていくはずなので、古謝は2年くらいかけてもいいかもしれない。スラッガータイプの野手も取っておきたかったが、難しいドラフトの中よく立て直したと言えるだろう。
Cロッテ 前代未聞の3回抽選に外れるという不運に見舞われた。ただ、この間指名した4選手はどれも違うタイプで、どんな選手が欲しいのかが見えにくかった。純粋に実力だけを見たのだろうが、その分戦略は上手い方ではなかった。4人目で選んだ上田希由斗(明治大)は大学屈指のスラッガーとの評判だが、守れるところが限られるのが欠点だ。三塁には安田尚憲がいるし、せいぜい上田はファーストにして山口航輝を外野に回すしかない。安田、山口、上田のクリーアップにはロマンを感じるが、守れない分どう埋めていくかは課題になっていくだろう。2位で評判の即戦力投手・大谷輝龍(富山サンダーバーズ)を指名したのち、3、4位で高校生投手を指名。磨けば光る逸材を指名できた。ロッテは投手陣の枚数は薄くはないので、高校生を指名して厚みを加えていくという狙いは非常に理解できる。藤岡裕大、中村奨吾の後釜になる二遊間の選出はなかったが、現有戦力で十分と考えているのだろう。最後に指名した寺地隆成(明徳義塾)は攻撃型の選手。今のチーム事情に合致していると言える。
C日本ハム 2度抽選を外した後、東洋大の剛速球サウスポー細野晴希で決着した。最速158キロの素材はあるが、制球力に不安がある。加藤貴之や上沢直之らに移籍の可能性があるにしても、日本ハムの先発陣は割と育ってきている。この1、2年でさらに陣容は固まっていくと思うが、その争いに勝ち抜けるかが課題だろう。1位だからといってローテーションは約束されていない。ややもするとリリーバーに回るかもしれないし、その方が使い道はあるだろう。宮西尚生が晩期を迎えているだけに、世代交代の波に乗りたいところだ。ともかく高めにしかいかない投球フォームの改善から目指すことになりそうだ。2位では大学No.1捕手の進藤勇也(上武大)を指名したが、ここ数年の日本ハムは捕手が育っていない。事実、トレードを繰り返すばかりで、今年はFA加入の伏見寅威、マルティネス、郡司裕也と補強した選手の活躍が目立った。清水優心や進藤の大学の先輩・古川裕大もいる中で、どう出場機会を捻出していくのだろうか。だとすれば、2位で捕手を指名をしている余裕は果たしてあったのかどうか。  一方、そうこうしているうちに手薄な二遊間は埋めることができなかった。特に高校生の遊撃手が関西のチームに総取りされてしまったことは、後々大きく影響してくるかもしれない。
パリーグの採点結果(氏原英明さん)
THE DIGEST
評価球団コメント
A阪神 オリックスと並んで、一本釣りに成功した。先発もリリーフもできる下村海翔(青山学院大)の1位指名は、戦略勝ちと言ってもいいかもしれない。 今年の大学生は確かに、好投手が揃っていた。しかしその一方で、「この投手じゃないといけない」と言うほどの圧倒的なタイプはいない。変に重複に挑むよりは、一本釣りを狙う方が得策と考えたのだろう。見事な戦略勝ちだ。 2位以降も、リリーフができそうなタイプを選んでいる。今季は岩崎優に頼りきり。来季以降は湯浅京己が復帰してくるにしても、まだまだ厚みが必要というチーム事情を反映しているのだろう。 一方、3、4位は高校生遊撃手を続けて指名。それほど穴のあるポジションではないが、今後の成長次第でさまざまなポジションを任せることも視野に入れているのだろろう。まずはポテンシャルで選んだ印象だ。 欲を言えば高校生投手も狙いたかったところだが、昨年のドラフトが高校生メインだっただけに、今年は戦略重視で見事勝ち組になった。
B広島 大学No.1投手の常広羽也斗(青山学院大)の指名を早々に公表して交渉権を獲得。執念のようなものを感じた。 大瀬良大地や九里亜蓮、床田寛樹、森下暢仁らは安定しているが、その後に続く先発投手が不安定なのを考慮しての指名だろう。軸になる投手を獲得できたのは大きい。 その後も投手メインの指名を続けたのは、今ドラフトの特徴をしっかりと理解した上で、「投手力の厚みを増すこと」にポイントを絞ったからだろう。比較的リリーフ陣は安定しているが、先発も中継ぎもできそうな高太一(大商大)を2位で指名。スケール感のある滝田一希(道都大)の交渉権も獲得した。さらに5位では、2019年の甲子園で彗星のごとく現れた赤塚健利(中京学院大)を、その後4年間の成長を確かめるように指名した。 唯一の野手である4位の仲田侑仁(沖縄尚学高)は、意外な人選だった。一塁しか守れないタイプのスラッガーを選んだのは広島らしくない。ただ、次世代の野手は左打者が多くを占めていて、バランスを考える意味でも右の強打者が必要だったのは間違いない。
Bヤクルト 投手陣が崩壊してリーグ3連覇を逃したヤクルト。野手陣にも課題はあるが、やはりまずは投手陣からの立て直しを図るようだ。 1位指名で武内夏暉(国学院大)を抽選で外したものの、実力者の西館昂汰(専修大)の交渉権を獲得した。2位の松本健吾(トヨタ自動車)、3位の石原勇輝(明治大)は実践派のピッチャーで、先発も中継ぎも両面こなせる持ち味がある。 野手は捕手と内野手を指名。高校トップクラスと評価の高い鈴木叶(常葉菊川高)は強肩が売り。実力は申し分ないものの、内山壮真との兼ね合いをどうするのか。内山をこのまま外野にするのかもしれないが、どういう意味での指名かは気になる。5位の伊藤琉偉(新潟アルビレックス)は山田哲人の後釜に据えたいのだろうか。長岡秀樹とは同世代になる。
C横浜DeNA 1位指名で、抽選の末に度会隆輝(ENEOS)を獲得した。  地元、横浜高校出身のスター選手を射止めた意義は大きい。今後のチームを引っ張ってくれるはずで、三浦大輔監督は大仕事をしたと言っていい。 ただ、今永昇太のメジャー挑戦が確実視され、バウアーや石田健大の去就も定かではない中で、投手指名が少なかった印象もある。 2位の松本凌大(名城大)は申し分ない。中継ぎも務められるであろうサイドハンド右腕だ。しかし、3位の武田陸玖(山形中央高)は投手で指名しているが、野手の方が大成するとの見方も強い。さらに6位の井上 絢登(徳島インディゴソックス)も左のスラッガーだ。偏りも生まれかねないし、これで筒香嘉智(元ジャイアンツ)が復帰したらと思うと、かなりやりくりが大変だ。投手層の充実をもう少し考えて良かったという印象だ。
D巨人 今季は何かと話題をさらう中日は、ドラフトもまたひと騒ぎだった。 1位指名を度会と公表したのは裏目に出たのではないか。かえってDeNAやロッテの思いきりを誘発した感はある。ましてや、それで外したのだから痛い。 外れ1位で草加勝(亜細亜大)を獲得できたのは良かったが、2位で津田啓史(三菱重工East)、3位で辻本倫太郎(仙台大)と続けて遊撃手を指名した。昨年も二遊間を3名獲得しており、いくら京田陽太や阿部寿樹を放出、根尾昂を投手へ転向させたとはいえ、正遊撃手の龍空はまだ21歳。その近辺の選手ばかりを揃えるのはいかがなものか。 2年前にも外野手をまとめて指名することがあったが、補強ポイントとなると冷静に市場を見れないのは大きな損失だ。戦略をもう少し考えた方がいいかもしれない。
D中日 阿部慎之助新監督を迎えての、初のドラフトとなる。計画的なチーム作りを根底にした指名を期待したが、高校生ゼロには愕然とした。1位で抽選の末に西舘勇陽(中央大)を獲得できたのは良かったが、新監督の今後数年を意識したようなドラフトではなかった。 2位で左腕・森田駿哉(HONDA鈴鹿)、3位では佐々木俊輔(日立製作所)4位で泉口友汰(NTT西日本)又木鉄平(日本生命)と立て続けに社会人を指名した。 確かに坂本勇人のプレーに陰りが見え、丸佳浩、梶谷隆幸など野手は高齢化している。岡本和真にはメジャー挑戦の噂もある。野手の補強をしたいところだが、一方で、阿部監督を迎えたばかりなのだ。目先ばかりを見ていて、ビジョンが描けるのか疑問に残った。
セリーグの採点結果(氏原英明さん)
THE DIGEST

週刊ベースボールONLINE編集部

週刊ベースボールは年間通してドラフト候補に関する特集号を発刊しているので、メディアの中では数多くのドラフト候補生の取材をやっているメディアと言えます。

そんな週刊ベースボール編集部のコメントは以下の通りでした。

評価球団コメント
95西武 松井稼頭央監督が武内を引き当てたのが一番の明るい材料だろう。左腕から制球力が良く、すべての球種が高水準。2位の上田も総合力が高い即戦力の先発右腕で、この2人を指名できて会心のドラフトだった。3位の杉山は高校生トップレベルの左腕。得点力が課題の中で、投手を6人獲得したドラフト戦略に疑問の声があるかもしれないが、好投手は何人いてもいい。6位の村田は和製大砲の育成に定評がある西武で、持ち味の長打を磨く。
90オリックス 最高得点は西武だが、オリックスも遜色ないだろう。ドラフト巧者ぶりを発揮した。攻守でスケールの大きい遊撃手・横山の一本釣りに成功するなど、上位4人の高校生は攻守で将来を嘱望される選手がズラリ。素材型に振り切ったかといえばそうではなく、5位以降は即戦力の投手3人を獲得した。高島は先発型でゲームメーク能力が高い。古田島、権田は粗削りだが伸びしろ十分。数年後は「最高のドラフト」になっている可能性が。
85ソフトバンク 即戦力左腕・武内は逃したが、小久保裕紀新監督が高校生No.1左腕・前田の当たりクジを引き当てた。能力が高いだけでなく、打者を見ながら駆け引きに長けた投球は宮城大弥(オリックス)を彷彿とさせる。数年後には先発ローテーション入りが十分に期待できる。若手が伸び悩んでいる中、2位以降は岩井、廣瀬、村田、大山と大卒の即戦力を指名。5位・澤柳はロキテクノ富山で創部以来初のプロ入り。リリーバーとして期待がかかる。
75楽天 今江敏晃新監督は1位指名で2度外したが、「外れ外れ1位」で古謝を指名。手元が見えにくいフォームからの快速球を武器に完成度は高い。坂井、日當は将来のエース候補。ワォーターズは身体能力が高い遊撃手で、実戦経験を積み大化けできるか。松田は186センチの長身から変化球を駆使。直球の球威が上がれば一軍で通用する。派手さはないが、即戦力と将来性をバランス良く加味したドラフトになった。
70ロッテ クジ運が強いことで知られるロッテだが、今回は1位指名で3連敗。ただ、4度目で巧打者・上田を指名できたことが豊作のドラフトを物語っている。ミート能力が高く、1年目から中軸を担う期待が。大谷は最速157キロを誇る剛球右腕。変化球の精度に課題があり、一軍で頭角を現すのは少し時間がかかるかもしれない。木村、早坂と将来を嘱望される本格派右腕を獲得したが、層の薄い先発の即戦力を獲れなかったことがマイナスか。
70日本ハム 1位指名で2度抽選を外し、稲葉篤紀GMが「外れ外れ1位」で細野を引き当てた。アマチュア最速158キロを計測するなど、持っている能力は飛び抜けている。制球力を改善すれば球界を代表するエースになれる逸材だ。2位に大学No.1捕手・進藤、3位に強肩強打の宮崎を指名したが、細野以外に先発、救援で即戦力投手を1人も指名しなかった。現有戦力を上回る投手がいなかったと判断したか。2、3年後を見据えて獲得に動いてもよかった。
パリーグの採点結果(週刊ベースボールONLINE編集部)
週刊ベースボールオンライン
評価球団コメント
95広島 先発陣の柱が欲しい中で常廣の獲得に成功。1年目から2ケタ勝利を狙える逸材だ。2位の高は安定感が持ち味で先発、救援と起用法の幅が広い。滝田を3位で獲得できたのも大きなプラスアルファだ。2、3年後に左の先発の柱になれるか。投手陣が過渡期を迎えている中で会心のドラフトと言えるだろう。4位の仲田は高校球界屈指のスラッガー。広島は高卒の野手で大成した選手が多いだけに楽しみだ。
90阪神 地元・西宮出身の155キロ右腕・下村を1位で単独指名に成功。安定感では青学大のチームメート・常廣を上回るという声が上がる。2位には将来の守護神候補として椎葉を獲得。150キロ中盤の直球とスライダーを武器に三振奪取率が高い右腕だ。山田は守備力、百崎は強打が持ち味の遊撃で将来が嘱望される。6位の津田は馬力のあるパワーピッチャ―。数年後に救援で大化けの可能性が。狙いどおりのドラフトができたのではないだろうか。
85巨人 指名した5選手は大卒、社会人の選手のみ。高校生は1人もいないが、巨人は投打で20代後半の選手たちが伸び悩んでいる。25歳以下の若手は次々と芽を出してきているだけに、理にかなったドラフト戦略と言えるだろう。1位の西舘勇、2位の森田は先発、リリーフといろいろな役割で力を発揮できる。3位の佐々木は俊足とパワーを兼ね備えたリードオフマン。二遊間を守れる巧打の泉口は1年目から内野の定位置争いに割って入りたい。
80横浜DeNA 3球団が競合した度会の獲得に成功。打撃センスはピカ一で、明るいキャラクターは伸び伸びとしたチームカラーに合うだろう。2位の松本はサイドハンドの剛腕で林昌勇(元ヤクルト)を彷彿とさせる。3位の武田は投打の二刀流でU-18高校日本代表の主力として活躍。プロではどのように育てるか注目される。気になったのは、先発の即戦力が手薄な中で指名したのは5位の石田のみ。このドラフト戦略が数年後に吉と出るか。
80ヤクルト 昨年までのリーグ2連覇から5位に転落したヤクルトは投手陣の強化が最重要課題。3位まで即戦力投手を指名した戦略は明確に意図が見えた。1位指名した武内夏暉(国学院大)は抽選で縁がなかったが、西舘昂は総合力が高くスタミナも十分。即戦力右腕の2位・松本と共に先発ローテーションで稼働できるか。石原は明大では三番手投手だが、眠っている潜在能力を引き出せれば、数年後に先発左腕として大成する可能性を秘めている。
60中日 1位指名を公表していた度会をクジで外し、草加を外れ1位で指名。制球力に定評があり完投能力も高い。楽しみな素材だ。2位以下でアマチュア球界を代表する遊撃の津田、辻本を指名。昨年も村松、田中、福永と二遊間の選手を指名したが、信頼度が低いのだろう。今年は投手に逸材が多いドラフトで、2位以降は中日がウエーバーで一番手だったがこの方式を生かし切れたか。チームに不足している長距離砲を指名しなかったのも疑問が残った。
セリーグの採点結果(週刊ベースボールONLINE編集部)
週刊ベースボールオンライン

高校野球ドットコム

高校野球の試合レポートや注目選手を紹介している高校野球ドットコム。

なので高校生指名選手のコメントにやや偏ってはいるかなとは思いますが、以下コメントとなります。

評価球団コメント
100西武 今年のドラフトで最も大成功したチームではないか。3球団競合の武内は2021年の1位の隅田の実戦力と2位の佐藤のスケールを合わせた逸材だ。 2位の上田は実戦力、精神力も強く、即戦力として期待できそう。3位の杉山は2年目、3年目で一軍の戦力になれるだろう。 また、和製スラッガー候補として獲得した6位の村田は、直球の対応力を磨けば、一軍で活躍する可能性も。育成も1年目の途中で支配下を意識できそうなシンクレアの指名は大きい。投手が弱い西武の救世主も出てくるだろう。未来を感じるドラフトだった。
90ソフトバンク 1位は高校生NO.1左腕の大阪桐蔭・前田。ようやく、和田毅投手(浜田)、杉内俊哉氏(巨人一軍投手コーチ)の後継者となれる投手を指名できた。前田は必ずエースに育て上げなくてはならない。2位の156キロ右腕の岩井は、今の一軍投手陣に負けないスキル、意識の高さがある。 3位の廣瀬は今のホークス若手打者にはないスイングスピード、打球速度を持ったスラッガータイプ。荒削りだが、結果が悪くてもすぐに切り替えられるメンタルの強さもある。4位の村田は制球力が非常に高く、コンディションさえ良ければ戦力として期待できる。この4人を指名できたのは本当に大きい。 育成の顔ぶれをみると、150キロ超の宮里、独立リーグでも安定感はトップレベルの左腕・藤田を指名できたのは高評価。質、量ともに優れたドラフトだった。
90ロッテ クジを3回外して、これほどの人材を獲得できたのは素晴らしい。1位の上田はすぐに一軍を意識できる打撃技術、基礎体力、そして長いシーズンでも崩れることなく、持ちこたえる精神力の強さがある。2位の大谷は期待の159キロ右腕。NPBの舞台でも通用するストレートの強さを持っている。 3位の木村は将来、ローテーションを意識できる素材。それができなければ現場の責任といっていいぐらいだ。4位の早坂はセンスは非常に高い右腕だが、これまでの練習環境とは大きく変わるだけに、まずは環境に慣れて、持ち味を発揮できるか。 寺地の良さはバットコントロールは抜群なことだ。緻密な明徳義塾で学んだ野球頭脳も高い。今のロッテには最適な選手かもしれない。
85日本ハム 1位の細野は球団の育成次第で化ける投手。選手のモチベーションアップを促すメンターに徹する新庄監督の元ならば、個性を発揮できるのではないだろうか。 ちなみに細野は1年目は負けが先行するタイプかもしれないが、3,4年目に一気に勝ちだすタイプに見える。2位の進藤は細野の持ち味を出そうと叱咤激励ができるタイプ。今の捕手たちにも負けないスキルがあり、1年目から一軍を意識できる。 また、ドラフト前に台湾の豪速球右腕・孫易磊投手の獲得に成功したこともあってか、右投手の指名は0。大型外野手・宮崎、星野とポテンシャルの高い野手の指名に振り切れたのが大きかった。球団のスケールを大きくできるドラフトだったのではないか。
80オリックス 球団の育成システムが充実しているからこそできるドラフトだろう。大学生が豊作と言われる中で、1位から高校生の指名を続ける独自の路線を突き進んだ。 1位の横山は強肩型のショートとして大きく化けそう。身体能力、打撃のポテンシャルは非常に高いため、外野手としても大成できそうだ。2位の河内も完成度の高いフォームから140キロ後半の速球を投げ込む。 3位の剛速球左腕・東松は、ウエイトリフティングをやっていた父のもと、自宅で体つくりをしていた意識の高さがある。オリックスの環境でどう化けるか。4位の堀はインサイドワークを覚え、オリックスの高卒捕手・若月のような成長曲線を描けるか。 ただ、唯一の懸念は、この育成システムをどこまで続けられるか、という点だ。指導者の交代などの人事、チーム成績、球団の諸事情などによって、歯車が嚙み合わなくなることは避けてもらいたい。 育成システムを担う中心人物がやめて瓦解すると、尻すぼみになりがち。羨ましさを感じるが、そこだけは釘を差したい。オリックスは、しっかりとプログラムを継承し、永続的に若手を育てられる球団であってほしい。 下位指名の社会人投手の顔ぶれを見ると、中堅投手陣に危機感を煽らせるような戦略であることもわかる。
80楽天 将来、ローテーションを意識できる古謝を獲得できた。1年目からすぐに台頭するのではなく、二軍で通年で投げられる体力、投球術を身につけ、ブレイクの準備をしていきたい。また、2位の坂井、3位の日當は今年の高校生右腕は上位に入る逸材。この2人を育てることができなければ、楽天の未来は苦しいものになる。
パリーグの採点結果(高校野球ドットコム)
高校野球ドットコム
評価球団コメント
90阪神 単独1位で下村を獲得した。制球力が非常に高く、カットボールの精度も高い投手だ。コントロールの良い投手を活かすのが上手い阪神育成環境に合う投手ではないか。2位の椎葉は直球のスピード、質で勝負する投手。下村とは対象的な速球投手がいるのは非常に良い。5位の石黒は鋭いカットボールが持ち味の右腕。角度のある直球を武器とするのは6位の津田だ。阪神はそれぞれ個性が違った投手を補強しているのが分かる。高度な戦略を感じた。
野手でも同様の戦略が見られる。3位の山田は野球センス、野球脳が高い好遊撃手。この2年間、甲子園で最も勝ってきた仙台育英の主将を指名したのは大きい。4位では同じ遊撃手だが、スケールの大きい百崎を指名している。
育成でも俊足の福島、速球派の松原と、とにかく隙がない指名。ペナントだけでなく、ドラフトでもセ・リーグ1位と呼んで差し支えないだろう。
85広島 現在の広島の中心投手は大卒で固められているが、その“原理”に従った戦略だった。1位の常廣はローテーション入りが期待できる素材。2位の高は先発、中継ぎのどちらでもいける。1位常廣という目玉投手がいるからこそ、高は伸び伸びと育成に専念できるのではないか。3位の滝田は変則の速球派。大きな爆発力を秘めた0か100の素材だ。4位の仲田は純粋な「一塁スラッガー」。「一塁スラッガー」は評価されにくいが、他の高校生スラッガーより将来性は上と見て本指名に至ったのだろう。5位の赤塚も長身の本格派右腕で、当たれば大きい。
また下位もカープが好む負けん気が強い左腕・杉原、好素材の右腕・杉田を獲得。うまく育てば、毎年優勝争いができそうなチームになれそうな期待が持てるドラフトだった。
75横浜DeNA 1位で競合の末、度会を獲得した。ホームランバッターのように見えるが、まずはコンタクトヒッターに育てるべき。競争相手に6位の井上もいるのが頼もしい。井上は逆にスラッガー路線を目指すべき。三塁を始めるというが、ポスト佐野になれる素材だ。この2人以上に将来首位打者になれる素質を持ったのが、3位の武田だ。
ただ気になったのは本指名、育成含めて左打者が多いことである。既存の左打者の危機感を煽ったものなのだろうか。投手では右サイドの松本が即戦力として期待できそう。好選手を多く獲得できたが、どの選手が突き抜けた活躍を見せるか。期待したい。
75ヤクルト 1位の専修大の西舘はタフネス。パワー型の先発右腕へ育ちそう。完投能力も高く、二軍で慣れてから、一軍ではしっかりとイニングを重ねて2年目以降の飛躍を期待したい。
そして即戦力で活躍できる松本を指名し、現有戦力の底上げに成功できそうだ。4位の石原も変化球の精度が高く、速球の切れも良い。また打撃のポテンシャルが高い5位の鈴木も5年後には正捕手争いが期待できる人材だ。守備の良い6位の伊藤の指名も成功し、育成ではスラッガー候補の高野も指名できた。西舘、松本、石原の早期の戦力化できれば、課題の投手力もアップするだろう。
70巨人 評価が分かれるドラフトだった。高卒の有望選手を獲りにいく傾向にあるが、今年は本指名で社会人、大学生のみの指名。実戦力の高い選手を指名し、なんとか来季の逆襲を図りたかったのだろう。
1位の西舘はメンタルが安定をしている。速球は素晴らしいけれど、一軍ではイマイチ…という若手投手が多い中で、現場の期待に応えた投手を狙い通り1位指名できたのは良かった。2位の森田は苦しんだ時期もあった中で、つかんだドラフト指名だ。覚悟をもった投手が入ることで巨人の投手陣の活性化が見込まれる。3位以降の顔ぶれを見ても即戦力重視ですぐに紅白戦、オープン戦で試されそうな顔ぶれ。
全員即戦力、という選択。既存の選手を危機感を煽らせる意味では悪くない。
50中日 1位の草加は伸びしろがたっぷりある大学生右腕。加えて名門・亜細亜大に揉まれただけあって、ピッチング以外の技術も高い。吸収力の高さで勝負してほしい。
有望な野手が多い中、投手不足を救うのは、5位の土生、育成の菊田か。4位の福田はとにかく大事に育てていきたい。
2位に津田、3位に辻本と、ショートを立て続けに指名したのは、やはり今季、二遊間の力不足なところがあったのだろう。編成ミスは否めないが、津田、辻本にとってはチャンスを与えられた、と捉えてほしい。ただ、今回のドラフトが低迷する中日にとって「救いのドラフト」になったようには見えなかった。
セリーグの採点結果(高校野球ドットコム)
高校野球ドットコム

スポーツナビのファン投票結果

最後に、スポーツナビがドラフト終了後に行ったファン投票結果をご紹介しておきます。

評価球団
79.3西武
78.9オリックス
75.7ソフトバンク
67.8楽天
66.9ロッテ
65.7日本ハム
パリーグの採点結果(スポーツナビのファン投票結果)
評価球団
82.2広島
77.3横浜DeNA
75.9阪神
73巨人
65.8ヤクルト
63.4中日
セリーグの採点結果(スポーツナビのファン投票結果)

ドラフトの答え合わせは5年後に

私はタイガースファンなのでタイガースのドラフトは凄く気になってましたが、下村選手は日米大学野球で見ていてとても良い投手だと思っていたので、下村選手を単独指名できたのは良かったですね。

あとは4位指名された百﨑選手は、東海大相模時代に見たことがあり、当時1年生とは思えないほどポテンシャルの高い選手だったので、この選手も指名できて良かったです。

あと気になった選手は、ジャイアンツに2位指名された森田選手はお父さんが知り合いなので、ジャイアンツに指名された時はめちゃくちゃ嬉しかったです。

少し遠回りしたけど、ジャイアンツで活躍できることを願っております。

そしてもう一人、広島に3位指名された滝田選手は昨年お母さんを亡くされ、ご兄弟で支え合いながら大学で野球を続けたという苦労人。

少し素材型のイメージがあるので時間はかかるかもしれないけど、滝田選手のような苦労人には絶対大成してもらいたいです。

応援しています!

ドラフトは球団の事情が大きく影響を与えますが、単年で行き当たりばったりで指名するのではなく、数年間かけて戦略的に進めている球団が成功しているように感じます。

今回評論家で評価が高かった球団は、いずれも今年の目玉的な選手を指名できたことが評価をあげた大きな要因とも言えますが、目玉選手が必ず活躍するかと言えば、伸び悩みや怪我などこの先何があるかわからないので、難しいところではありますね。

今年のドラフトの答え合わせは5年後ですかね(ブログ続いていないかも・・・)

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